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キャラクターの描き方講座

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キャラクターの影のつけ方

「キャラクターの影の描き方をわかりやすく説明してほしい」との意見が多くありましたので、やりたいと思います。

「キャラクターに影がうまくつけられない」イラストやマンガを描き始めたばかりの方はそう思うことが多いのではないでしょうか。

キャラクターイラストではジャンルによって色々な影の書き方をしたり、マンガではトーンを使って陰影を表現したりしますが、まずは最初に顔の影のつけ方(影の考え方)から見ていきましょう!

下の例はアニメっぽい影の例ですね。(よくある影のつけ方5パターン!)影を付ける時は「光がどこから差しているのか」を考えます。
そして、髪型や輪郭、顔の目鼻立ち(おうとつ)、体におちる頭部の影を考えて描きます。文字で描くとなんだか難しく感じますが、絵にすると下のようなカンジです。

ここでは、「光の方向が変わると、影の位置が動いていくんだな」と覚えるといいでしょう。

次は部分的な、影のつけ方を見ていきましょう!下の絵は、左がヘンテコな影の例で、右が修正例です。

左側の腕全体なのですが、なんとなくヘンテコな影に見えませんか?影を表す線の部分が、細かくがたついていて、腕の表面がデコボコしているのかな、と感じてしまいます。

また、その下の左側にある胸部や手の影も、なんとなくあいまいで変な感じがします。

左側の腕や手、胸部も、一応は光の方向を考えているようですが、立体(おうとつ)までは考えられてない気がします。

立体(おうとつ)がどうなってるのか……影をつけるには想像力が必要になってきます。

想像力をつける、上達するちょっとしたコツはキャラクターイラストを見るとき、「どこから光がきているのか」、「立体(おうとつ)がどうなってるのか」を見て、影を観察すること、そして、それを参考に自分のキャラクターに影をつけてみることです。

☆次にキャラクターの全身の影のつけ方を見ていきましょう!
これは1つの例です。光の方向が変われば、影はそれにともなって様々に変化していきます。でも、そんな風に考えると大変なので、最初は右、左の2つの方向からの影ができればいいかと思います。
(真下からの影とか…特殊な影は、これができてから考えるといいかも)

影を想像することで、線画といっても「立体を描いている」って意識が高まります。
こういう、キャラクターの影は、影もデフォルメしてるので、実際の影(リアル)とは少しくらい違っていても問題ないんです。パッと見て、いいカンジ〜か、どうか。最終的には感覚というか、見た目がよければそれでいいのです。


モノクロとカラーイラストの陰影のつけ方

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★カラー彩色上達への近道は、モノクロイラストで陰影の練習をする事!

アニメ風カラーイラスト(CG彩色)をする場合、避けて通れないのが陰影をつけて彩色するという問題です(。_。) カラーで陰影をつけて彩色するのが苦手な方…まずモノクロで影をつける練習からはじめるといいですよ!

基本はモノクロで影をつける練習をすることです。モノクロで影ぬりができれば、カラーでも同じことができますよね?(´・∀・`)でもモノクロで影がつけられない場合は、カラーでも影ぬりがうまくできないのでは…?と思うのです(゚Д゚;)

なぜなら、カラーのほうが陰影が複雑で細かいからですね。

参考例として体操服を着た女の子のイラストを、線画は同じでカラーとモノクロで処理してみました。

@とAの陰影(影の形)を比較して見てください。
基本的に影の形は同じです。
このようにモノクロイラストはカラーイラストに応用できるのです。カラー彩色がうまくできない場合は、焦らずにモノクロで影をつける練習からやるほうが近道ですよ!
モノクロイラストはやっぱし基礎ですから…(゜д゜)

まずは、光の方向を決めてから影をつけることです。立体(凹凸)を想像しながら、かっこよく影の形を決めましょう!この参考例は右上から光があたっています。

この参考例は左上から光があたっています。
とりあえず基本的なことだけですが、
参考になればうれしいデス(≧∇≦) ・


線画の描き方と影のつけ方

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●2パターンの線画と影のつけ方
なんとなく、キャラクターの影のつけ方についてわかってもらえたと思います。ここからは線画とそれにあった影つけ方をやりたいと思います。

最初にお話したいのは、線画と影のつけ方や組み合わせは、線の強弱の特徴をはじめ無数にあります。それぞれのイラストレーターの方が自分の絵柄にあったものを考えて描いています。
だから、「これが正解」というはっきりしたものがあるわけではないので、キャラの影付けは難しい、と感じる1つの原因になっている気がします。

今回は、いまひとつ影がよくわからないという方の為に、私がベースとして影の種類を2パターンにしぼってお話したいと思います。

★線画のデフォルメ
はじめに、線画のデフォルメの種類についてお話しますね☆ 線画のデフォルメとは、線の強弱や、細かく描きこむなどキャラクターに合わせた線画の描き方のことです。

ここではアニメ風とマンガ風という言い方で「2パターンの線画」を説明します。

1 アニメっぽい線画(描画の線の数が少ないデフォルメ例)

アニメ風はキャラクターの輪郭を中心に線を描きおこしていきます。一般的には線の強弱(太い細い)をつけ、服のしわなどの描線は少なく描きます。

また、ちびキャラ(SDキャラ)は太めの線で描くことも多くよりシンプルに記号化された線画になります。

2 マンガっぽい線画(描画の線の数が多いデフォルメ例)

続いて同じ絵を、今度は髪の毛や服のしわなど描線をたくさん描き込んだマンガっぽい線画です。
マンガ風は描線が多いので、通常はアニメっぽい線画に比べて細めの線で描くことが多いです。この2つの線画を違いを見比べ、自分で描くときも意識して線画を見るようにしてください

○ポイント
描き慣れていない方は、気分によって「こうやったら、うまく見えるかな」とイラストごとに描線を多く描いたり、減らしたりしてしまってます。これでは線画デフォルメが定まらず、陰影の表現があいまいになって、なかなか上達しません。はじめは、「こういう線画で描こう」と決めて描いてみてください
……じゃあ、このことを頭に入れて確認したら、次の説明へ…

●プチトマト式・影のデフォルメ
ここで、それそれの線画にあった影の描き方をプチトマトをモチーフにして
説明したと思います。名づけて、プチトマト式(笑)影のデフォルメです!!

アニメ風は光と影の境界線をはっきりと描き、マンガ風の影はモノがモノにおとす影(トマトにおちるヘタの影)だけ、はっきりと描いて、その他の影(陰)は境目をぼかして描く……。考え方はこんな感じですね。

★アニメっぽい線画と影
それでは、キャラクター線画に影をつけてみます。まず、チビキャラ(SDキャラ)、アニメっぽい線画に、くっきりとしたシャープな陰影!特に髪の毛は、よくあるアニメっぽい影のつけ方ですね。

アニメっぽい線画に、よくありがちな、くっきりとしたシャープな陰影をもとにモノクロとカラーのイラストを描いてみました。

いかがでしょうか。
☆この線画と陰影ができれば、いろんな彩色に応用できちゃうのです☆

続いて、普通の等身のキャラクター。

ちびキャラより、髪の毛のボリュームや服のしわなどが多いので、
影の部分が多くなりますが、くっきりとしたシャープな陰影は同じです。

続いて、この影を元に彩色したものです。

普通に彩色する場合は「陰影をつけて塗る」ということだと思うので陰影は必要なのです…!

●マンガっぽい線画と影
次にマンガっぽい線画に、影をつけます。影のデフォルメのところで説明しましたが、影(陰)の境目をぼかして、ふんわりとした柔らかい陰影です。

続いて、これを元に彩色してみます。

やっぱり、基本の線画と陰影がちょー大切という意味が、分かるかなぁと思います☆
通常のキャラクターの全身はこんなカンジです。

彩色の時も、影の部分の境目がはっきりしないように、光と影(陰)の境界をぼかして塗ります。(繰り返しになりますが、モノの影はぼかしません。首のあたりとと太もものあたりの影はくっきりしてるよね)

最初に影があれば、アニメ風でもマンガ風でも、あとは髪の毛や服の色などを決めることでモノクロもカラーイラストもできます。

●2パターンの影のつけ方の違い
最後にアニメ風の影、マンガ風の影のつけ方の違いを、キャラクターで比べて見てみましょう。

★ミニキャラバージョン
一番の違いは影の部分がはっきりしているかどうか、だと思います。また、私の場合、アニメ風では髪の毛の影は、ハイライト以外の部分を影として扱っています。マンガ風の影(陰)は淡く、面積が狭いのは細かい線の描写をいかす効果もあります。


★通常のキャラクターのバージョン
同じくアニメ風の影の境目がはっきりして、マンガ風の影はふわっとしてます。

あと、足の部分をみるとわかりやすいのですが、アニメ風は足全体の陰影を描いていますが、マンガ風は、陰影のなかでも一番濃い(暗い)部分だけ描き起して、軽い感じで影をつけています。

いかがでしたか?同じ下絵をもとに描いたキャラクターでも、線画と影のつけ方が違うと、ずいぶん印象が違いますよね。

最初にもお話しましたが線画と陰影の組み合わせはさまざまですが、よくわかんないって場合は、アニメ風と、マンガ風の2パターンがわかればいいかな…と思います☆

みなさまが自分のキャラクターを美しく見せる線画や、影のつけ方を見つける参考になれればうれしいですね(*`・∀・´*)


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インストラクター・プロフィール

丘田ぽんち:イラストレーター
複数のマンガ系専門校にてキャラクターの描き方を担当してます。

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(*゚▽゚)ノ

友人のスーパーでのバイト経験談を元ネタに、スーパーマーケットを舞台にした日常4コマ漫画「レジ友★調査記」描きはじめました。

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プロフィール


丘田ぽんち:イラストレーター

マンガ系専門校にてキャラクターを担当してます。
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★晋遊舎さま発行の【イラストスーパーテクニック】にて「イラストスーパーテクニック講座・キャラクターの描き方・デザイン」を担当させていただきました。

今回はピンポイントでキャラクターの描き方(女の子バージョン)などが載ってます。


★晋遊舎さま発行の【DrawBoys -男の子を描く!-】にて「イラストテクニック講座・男女の描き分けを理解しキャラクターをつくる」を担当させていただきました。

キャラクターのつくり方(男の子バージョン)男の子らしいしぐさのコツなどが載ってます。



★宝島社さま発行の【ディズニーキャラクターイラストポーズ集】にて、私がイラストの解説アドバイザーを担当させていただきました。
この本はディズニーイラストのHow to Drawブックです。独特の動きやしぐさ、デフォルメなどのディズニーアニメの表現をていねいにわかりやすく解説しています。

★本の詳細はコチラから

(リンク先では本の中身を少し見ることができます